一般質問 議会報告

平成29年第4回定例会 一般質問

2017.11.29 : 平成29年第4回定例会(第4号) 本文

◯14番(藪原太郎君)  民主生活者ネットの藪原太郎です。初めに、松下市長、市長就任おめでとうございます。市長の立場、議員の立場、それぞれ立場は違いますが、さらなる市民生活の向上、武蔵野市の発展のために、互いに全力を尽くしてまいりましょう。
それでは、通告に従い一般質問を行います。
まず1つ目、SNSを用いてのいじめや悩み相談の実施について質問を行います。
もうすぐ2学期、学校が始まるのが死ぬほどつらい子は学校を休んで図書館へいらっしゃい、漫画もライトノベルもあるよ、一日いても誰も何も言わないよ、9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら逃げ場所に図書館も思い出してね、これは2015年8月26日、鎌倉市図書館のツイッター公式アカウントが書き込んだ文章です。覚えていらっしゃる方も多くいると思いますが、皆様はどう感じられたでしょうか。私はこれを見て、子どもたちが悩んだとき、思い詰めたときには、逃げるという選択肢が必要、そうした選択をしてもよいのだ、そうした空気をつくっていかなければならないと強く感じました。
そしてことしの8月30日には、学校に行きたくないと思い悩んでいる皆さんへ、アメリカバクは敵から逃げるときは一目散に水の中へ飛び込みます、逃げるときに誰かの許可は要りません、脇目も振らずに逃げてください、もし逃げ場所がなければ動物園にいらっしゃい、人間社会なんぞに縛られないたくさんの生物があなたを待っていますからと、上野動物園のツイッター公式アカウントが書き込みをしています。ツイッターでは、9月1日問題というハッシュタグもつくられ、休むことは正当な防衛反応、道は一つではないし、学校に行かなくたって生きていけると、無理して学校に行く必要はないというメッセージが多く投稿されました。
一方で、ツイッターに自殺願望を書き込んだ人を言葉巧みに誘い出し、殺害するという、極めて卑劣な事件も発生いたしました。こうした事件を背景に、SNS規制もささやかれる中で、規制ではなく、私は自殺願望を発信したユーザー、それが匿名ユーザーであっても手が差し伸べられるような仕組みが必要だと考えます。
内閣府が2015年に過去42年の18歳以下の自殺者数を日別集計する調査を行いました。最も多かったのは9月1日で131人、9月2日は94人、8月31日は92人と、新学期の始まりに耐えられない子どもたちが多くいることの裏づけとなるような結果となりました。また、厚生労働省の自殺対策推進室によると、昨年9月の小中高生の自殺は33人で、1月、4月、11月の35人に次いで多かったとの報告があります。この問題は本市においても、人ごととせず、子どもたちが自殺という最悪の選択肢に向かわないようにしなくてはなりません。
本市では、武蔵野市いじめ防止基本方針を策定、また、スクールカウンセラー、派遣相談員の配置を行うなど、子どもたちのいじめ対策や悩み相談への取り組みが行われており、これについては一定の評価をするところであります。昨年改正された自殺対策基本法には、子どもの自殺予防策として、学校は心の健康の保持や強い心理的負担を受けたときの対処の仕方を身につける教育・啓発に努めるとの規定が盛り込まれました。これを受けて、文科省が小・中・高校の啓発の実施状況を調べると、実施したのは全体の66.8%だったそうです。文科省は不十分だとして、相談窓口の周知を含めたさらなる啓発をするように呼びかけています。本市においては、子どもたちが悩んだときなどは話しやすい大人に相談するように指導されているとお聞きをいたしました。私は心の健康の保持や強い心理的負担を受けたときの対処として、子どもたちが逃げてもよいのだと思えるような指導も必要なのではないかと考えます。
そこで、以下質問をいたします。
1、本市におけるいじめや悩み相談の現状について、お伺いをいたします。
2、本市におけるいじめや悩み相談の今後の課題について、お伺いをいたします。
3、夏休み明けは不登校の児童生徒が増加する傾向にあるが、本市についてはどうかを伺います。また、完全に不登校でなくても、遅刻がふえてしまった、欠席がふえてしまったなど、変調のあった児童生徒についての把握はしているのか、お伺いをいたします。
長野県教育委員会が10月1日にLINEによる相談事業の実績を発表いたしました。9月10日から23日の2週間の夕方から夜、LINEの相談専用アカウント「ひとりで悩まないで@長野」で中高生の悩み相談を受け付けたところ、2週間で1,579件のアクセスがあったとのことです。時間外のアクセスを含めると約3,500件あったそうで、10人の専門相談員が対応、アクセスの3分の1に当たる547件の相談に当たることができたそうです。一方で、前年度1年間の電話相談件数は259件とのことですから、これはLINEが子どもたちにとって非常に身近なツールであるからこその相談件数ではないでしょうか。これだけ多くの中高生と接点を持つことができたということは、大変大きな成果と評価をすべきことです。
子どもたちにとって、悩みを相談できる話しやすい大人がいなかった場合はどうなるのでしょうか。前段ではツイッターについてもお話をしましたが、このようにSNSを通すことで心の内を発信するケースもあるのではないでしょうか。当初、担当者は深刻ないじめによる相談が多いのだろうと想定をしていたそうです。ですが、いじめの相談のほかにも、恋愛や勉強の話、友達が少ないといった内容も多く寄せられたそうです。それでも県教委は、身近な相談内容の中に深刻な問題の芽が潜んでいるかもしれない、それを考えると早い段階でそうした思いを酌み上げることは大事だと考えていますと話しており、これについては私も全くの同意見であります。現在、LINE社は取り組みを広げるために、全国SNSカウンセリング協議会を年内にも立ち上げると明らかにしております。自治体からの問い合わせも来ているそうです。そこで4つ目の質問といたしまして、本市においても、LINEなどのこうしたSNS、相談をする子どもたちにとって身近なツールを用いてのいじめや悩みの相談実施を行ってはいかがかと考えますが、御見解をお伺いいたします。
続いて、大きな2つ目、特色ある教育活動、吹奏楽クラブについての質問をいたします。
先日、本市は市制施行70周年を迎え、その記念式典でも中学生によるすばらしい吹奏楽の演奏が行われました。また、本市の小学校が東日本吹奏楽大会で金賞を受賞、また、先日行われた日本管楽合奏コンテストでは、何と本市より出場した2校がそろって最優秀賞を受賞するなど、華々しい成績をおさめております。これは演奏する児童生徒の皆さんの血のにじむような努力、そして休日を返上して子どもたちを指導してくださっている教職員の皆さん、その活動を支えてくださる保護者の皆さん、地域の皆さんのお力があってのこと、心より敬意と感謝を表するものであります。
子どもたちは日々熱心に練習をしています。楽器ごとに行うパート練習、全パートがそろっての全体練習、また、大会の前などはステージを意識した配置での練習も必要なため、学校の体育館を利用しての練習も不可欠となります。全体練習は音量もかなりのものとなり、音が外まで聞こえてくることも多くあります。私などは学校の前を通りかかったときに子どもたちの演奏が聞こえてくると足をとめて聞いてしまうこともありますが、残念ながら、御近隣への配慮からと、全ての扉と窓とカーテンを閉め、できるだけ音が外に漏れないようにした中で練習をしている学校もあると聞きました。それが真夏であってもです。中にはのぼせて鼻血を出してしまう子もいるため、そうした子どもに対応するため、保護者の方が交代で練習を見守っているそうです。暑さに耐えることは、吹奏楽の練習ではありません。児童生徒が快適に安全に練習することのできる環境が必要だと考え、以下質問いたします。
1、吹奏楽クラブの練習環境について、お伺いいたします。
2、吹奏楽クラブの課題について、お伺いいたします。
3、吹奏楽クラブの成果について、お伺いをいたします。
先ほど申し上げましたが、大きな大会に出場する学校もあります。大会に出場するためには、楽器を運ぶ必要があります。大きな楽器も少なくないため、楽器専門業者のトラックで運ぶことになります。また、会場の場所によっては宿泊が伴う場合もありますし、その場合には、大会にベストを尽くすため、現地での練習会場の確保など、かなりの費用も発生いたします。当然、小・中学生の宿泊ですから、保護者の付き添いも必要となってまいります。東京都代表などでの遠征の場合は市から補助金のほうも出ていると聞いておりますが、それでは足りずに保護者の方が負担して大会出場をしているのが現状とのことです。例えば、東日本大会は東日本の吹奏楽連盟が持ち回りで運営しており、その最北は北海道です。場合によっては、経済的な事情から、日ごろ厳しい練習に耐えている児童生徒が出場を断念しなければならない、そうした可能性も否めません。そこで4つ目の質問といたしまして、吹奏楽クラブについて、保護者の経済的負担についてどのようにお考えか、御見解を伺います。
続いて、3つ目の質問を行います。テーマは、友好都市とのつながりを生かしたコンテンツ産業の振興です。
コンテンツ産業振興については、松下市長の選挙政策にも、アニメや漫画などのコンテンツ産業振興に取り組みます、武蔵野市にはアニメの制作会社や漫画家、アーティストが多数在住しています、そうしたお力もおかりして、武蔵野発の魅力あるコンテンツでまちのブランドイメージの向上を図りますともありますし、先日の施政方針、その後の代表質問の答弁をお聞きしていても、積極的な姿勢を感じることができ、私としては大変期待をするところであります。
本市の取り組みとしては、吉祥寺アニメーション映画祭や吉祥寺アニメワンダーランドなど、既に10年以上続いており、吉祥寺の大きな目玉となっていると評価するところであります。今回は、新たに全世界のアニメファンが選んだ、訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年版)にも2作品で本市が選ばれるなど、新たなファン層に武蔵野市をアピールするチャンスではないでしょうか。この訪れてみたい日本のアニメ聖地88は2018年版ということで、来年、2018年のうちに多くの方に訪れていただき、リピーターへとつなげていくことが大切と考え、以下質問をいたします。
1、コンテンツ産業における現在の振興の取り組みについて、お伺いをいたします。
2、コンテンツ産業における現在の課題について、お伺いをいたします。
先日行われた市制施行70周年記念式典では、お越しいただいた友好都市の南砺市、田中市長とお話をする機会がありました。お聞きしたところでは、南砺市では、アニメの作品において舞台やモデルとなった場所、ゆかりのある場所である、いわゆる聖地への観光客がかなりふえているとのことでした。実際に取り組みも、アニメ作品に登場する架空の自治体と姉妹都市盟約を結ぶなど、日本初の取り組みで大いに話題となっております。こうしたことを踏まえてお聞きいたします。3番目といたしまして、友好都市である南砺市のコンテンツ産業への取り組みについての見解と感想をお伺いいたします。
南砺市は今回、「サクラクエスト」というアニメ作品の舞台となり、多くの観光客が訪れています。そして、この「サクラクエスト」はシリーズ作品で、シリーズの3作目。実はその2作目は武蔵境が舞台となった「SHIROBAKO」という作品です。そして、武蔵境にも「SHIROBAKO」のファンが根強く観光に訪れています。いわば作品は姉妹作品、舞台となった自治体は友好都市と、相乗効果が生まれるような好条件がそろっているわけです。この機会をぜひとも生かして、コンテンツ産業の振興、地域振興に結びつけていきたいと考え、4つ目の質問をいたします。友好都市とのつながりを生かしたコンテンツ産業の振興について積極的に進めるべきではと考えますが、それについての御見解をお伺いいたします。
以上で壇上からの質問を終了させていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。

◯市 長(松下玲子君)  藪原太郎議員の一般質問にお答えをいたします。
友好都市とのつながりを生かしたコンテンツ産業の振興について何点か御質問をいただきました。まず初めに、コンテンツ産業における現在の振興の取り組みについてでございますが、まずコンテンツ産業とは、映画、アニメ、ゲーム、書籍、音楽等の制作・流通を担う産業の総称であります。このコンテンツ産業の振興については、第二期武蔵野市観光推進計画において、魅力あるコンテンツの創造の項で、アニメや漫画の工房・スタジオの集積を生かしたイベント等への支援を記載しています。具体的には、藪原議員からも御紹介のありました吉祥寺アニメワンダーランド等のイベントへの支援を行っており、アニメワンダーランドはことし第19回を開催しました。同イベントは、アニメの恒例イベントとして、まちに定着しており、コンテンツ産業の振興に寄与していると考えます。また、市内にはアニメ作品の舞台が存在し、これを目当てにした来街者が本市を訪れており、既にアニメは観光資源として活用をされております。
続いて、現在の課題についてでございますが、本市には数多くの漫画家などのクリエーターが在住し、アニメスタジオや制作スタジオも数多く、古くからコンテンツ産業が活発に活動しています。これは画材等の調達のしやすさや出版社等へのアクセスのよさ、周辺地区を含めたコンテンツ産業の集積などにより、クリエーターや事業者が仕事をしやすい環境が形成され、自然な形で発展してきたものと思われます。また、実際に私が漫画家の方にお話を伺ったところ、売れる前は中野等、違うところに住んでいるけれども、売れたら、漫画家として成功したら吉祥寺に住むというのが、漫画家の皆さんの中での、ある種ステータスというか、目標になっているとも直接お話を伺ったことがございます。コンテンツ産業の課題について、業界的には二次利用のしづらさ、海賊版の氾濫、プロデューサー人材の育成、事業者間取引の公正化などがあり、従業者的には低賃金、労働環境、上下関係の厳しさなどが課題ではないかと考えられます。市では直接コンテンツ産業を支援してはいませんが、施政方針に記載をしましたとおり、今後市民の皆様や事業者の皆様から御意見をいただきながらコンテンツ産業の振興について具体的な検討をしていきたいと考えます。
続きまして、友好都市である南砺市のコンテンツ産業の取り組みについての見解と感想でございます。南砺市は、同市内の有力なアニメ制作会社P.A.WORKSと信頼関係を築き、共同事業として市内を舞台としたオリジナルアニメ「恋旅〜True Tours Nanto〜」を制作し、ワンセグのエリア放送とスマホアプリにて市内限定の視聴を可能としたやり方、これは南砺市を訪れなければ見られないといったやり方で、平成25年から実施をされています。ユネスコ世界遺産、ユネスコ無形文化遺産等の豊富な観光資源を有する南砺市は、比較的年齢層の高い観光客の集客力を持っていたようですが、平成20年に公開されたP.A.WORKS制作の「true tears」は後にケーブルテレビで放映され、現在のアニメ聖地巡礼のような現象が起こり、若年層の観光客の集客につながったとのことです。このようなことから、制作スタッフや声優を観光大使に任命するなどして、P.A.WORKS社との関係強化を図られています。
その後もさまざまな取り組みを行っており、日本アニメツーリズム協会主催の2018年版日本のアニメ聖地88では、前述の「true tears」が聖地に選ばれているようです。南砺市の戦略は、比較的キャパシティの小さい地域に、単に多くの集客を目的とせず、コアなアニメファンへの情報発信とリピーターの拡充を目的とし、従来の観光スポットに絞らない地域や場所を、制作会社等のアイデアを取り入れ、アニメの聖地化、さらには新たな観光地化としており、本市の取り組みに対しても大いに参考になると考えています。私も先日、70周年の記念式典に御出席のために武蔵野にお越しいただきました田中市長と直接コンテンツ産業についてお話をいたしました。田中市長は、武蔵野市さんとは実際の友好都市の関係ではあるが、アニメの架空の都市と姉妹都市を結んだことで、これはお金が全然かからないのにすごく宣伝の効果があるのだよというような、コンテンツ産業の作品の中での架空の都市と友好都市のつながりについてとても画期的な取り組みであり、まちのイメージ向上につながっているというようなお話もございました。
続きまして、友好都市とのつながりを生かしたコンテンツ産業の振興について積極的に進めるべきではとの御質問でございます。南砺市及びP.A.WORKS社は、昨年度の吉祥寺アニメワンダーランド2016に参加されており、「True Tours Nanto」の上映や、ゆるキャラ・NANTOくんに登場していただいています。アニメーション制作がP.A.WORKS社という強い関係がある「SHIROBAKO」について、武蔵境を中心とした地域での取り組みに対し、市としても支援をしていきたいと考えます。武蔵野市には境南町はありますけれども、境北町は実際にはないのですが、この「SHIROBAKO」の中には境北町というまちも存在をしているようでございます。市としても、そうした境を中心とした地域の取り組みに対し支援をしていきたいと考えます。商工会議所や事業者等関係者の意見や提案なども伺い、友好都市としての関係を背景に、本市と南砺市のコンテンツ産業が一層振興されるよう、お祭り等イベントへの参加要請や本市のコンテンツ産業界との橋渡し等、前向きに取り組んでいきたいと考えています。
他の質問については教育長よりお答えをいたします。

◯教育長(宮崎活志君)  それでは、私は藪原議員の最初のほう、大きな御質問の1と2についてお答えをしたいと思います。
まず、1、SNSを用いてのいじめや悩み相談の実施についての1点目でございます。本市のいじめや悩み相談の現状についてのお尋ねでございましたが、平成28年度の教育支援センターの来所相談件数は418件ございまして、そのうち、いじめに関する相談件数はゼロでございました。つまり、支援センターを訪れて、そこでいじめの相談をという方はいらっしゃらなかったということでございます。また、学校派遣相談員に相談された件数は、全て合計では小学校が5,848件、中学校1,844件で、合計は7,692件に及んでおります。そのうち、いじめに関する相談は41件でございます。小学校33件、中学校8件でございます。また、平成28年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査の結果によりますと、本市において、いじめと認知した事案の中で、いじめられた児童生徒が相談した相手として最も多いのは学級担任でございました。次に多いのは、保護者や家族、スクールカウンセラー等の相談員という結果でございました。
2点目は、本市のいじめや悩み相談の今後の課題についてどう考えるかということでございますが、これは児童生徒のいじめや悩みについて今以上に相談しやすい環境づくりをすることが最大の課題であると考えております。ただいま申し上げた平成28年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査によりますと、いじめと認知された本市の事案で、誰にも相談をしていないと答えた児童生徒は1人もおりませんでした。したがって、現在は誰かに相談をするという環境はあるというふうに考えますが、しかし、これ以上に配慮していきたいと考えております。児童生徒が誰にも相談できずに悩みを抱えることがないよう、今後も引き続き全ての児童生徒を対象とした定期的なアンケート調査や小学校5学年と中学校第1学年を対象としたスクールカウンセラーによる全員面接、全員の方を面接するということを行い、悩みを抱えている児童生徒の把握に努めてまいります。また、いじめ等に関する悩みを抱えているのではないかと判断した場合には、児童生徒の悩みに応じ、教員や養護教諭、スクールカウンセラー、派遣相談員等による相談を行い、早期解決を図ってまいりたいと思います。
3点目は、夏季休業日明けの不登校の児童生徒に関するお尋ねでございます。市教育委員会では、夏季休業日明け1週間のうちに3日程度以上欠席した児童生徒について調査をいたしております。本年度は小・中学校合わせて49人おりました。この中には、1学期には欠席が少なかった児童生徒も若干含まれているため、本市においても夏季休業日明けに不登校ぎみの児童生徒はふえるものと考えております。また、遅刻や欠席がふえる等、変調があった児童生徒についてのお尋ねでございますが、市教育委員会では先ほど述べた調査によりまして把握をしております。先ほど3日程度以上ということで区切りましたが、そうではないというところも別にまた把握しております。各学校では、遅刻や登校渋り等、気になる児童生徒に対し適宜、教職員全体で情報共有を図り、組織的に対応するとともに、必要に応じて家庭訪問などきめ細かい対応をするよう努めております。
そして4点目は、藪原議員の御提案のSNSを用いたいじめや悩み相談の実施についてでございますが、これは昨日他の議員にもお答えさせていただいたところでございますが、本市で独自にこうした相談を行うということは、相談員の確保やSNS相談への対応スキルの研修等の課題はあると思われますが、今後情報を集め、研究してまいりたいと考えております。
次に、大きな御質問の2で、特色ある教育活動、吹奏楽クラブ活動でございます。まず1点目、吹奏楽クラブの練習環境についてのお尋ねでございますが、これは音楽室のほか、藪原議員からも御紹介がありましたが、通しの練習やパート別の練習など状況に応じて体育館や特別教室、廊下等も使って練習を行っているところです。音楽室以外は空調設備がない場所で練習することが多くなるため、特に暑い時期や寒い時期には児童生徒の体調面等に配慮しながら練習を行っております。
2点目の吹奏楽クラブの課題についてのお尋ねでございますが、これはやはり指導できる教職員の配置、異動等により、指導者の確保が困難になる場合があるということでございます。また、学校によっては希望者の増加により楽器の数が不足し、楽器によっては数人で共有して練習しているところもございます。加えて、楽器の購入や修繕などの予算額が学校の希望に対して十分足りていないという現状もございます。吹奏楽クラブに所属していない児童生徒もおりますので、限られた財源を公平に活用するよう配慮しつつも、必要な部分に効果的に予算配分をすることが課題であると考えております。楽器の購入や修繕、またその運搬につきましては、事務スケジュール等を各学校に示しながら、今後も計画的かつ効果的な予算執行に努めてまいりたいと思います。
次に3点目で、吹奏楽クラブの成果についてのお尋ねでございますが、これは学校における吹奏楽クラブの日々の努力の積み重ねや、市内ではジュニアバンドジョイントコンサートなどの発表の機会などもございます。児童生徒が積極的に文化芸術活動に取り組み、みずから、そして他者のよさを認めたり、みずからの創造力、表現力を高めたりしながら、豊かな感性や情操が育まれていくものと考えております。
4点目で、吹奏楽クラブの保護者の経済的負担についてのお尋ねでございますが、学校備品となる楽器の購入や修繕費用、各種大会等に出場する際の楽器の運搬費用、外部講師への謝礼は公費で負担しております。東日本大会等に出場する際の公費による補助金以外にかかる交通費及び近隣地域で実施される大会に出場する際の交通費等の費用は、保護者の方の負担となっております。また、保護者のほうで専門講師への謝礼や、楽器を維持するための消耗品費等に充てる費用を集めているということも伺ってはおります。
私のほうの答弁は以上でございます。

◯14番(藪原太郎君)  御答弁ありがとうございました。
では、まずコンテンツのほうから再質問させていただきます。全体的に非常に前向きな御答弁をいただいたなというのが私の感想で、非常にうれしく思っています。市長のほうから御紹介があった「true tears」、これは南砺市に議会のほうから視察で行った際に、夜、自室に戻ってから私もスマートフォンで拝見をいたしました。これはやはり当時、南砺市に行かなければ見れない、こういった取り組みは非常に独自性があって、すばらしいなと思った記憶があります。市長のほうも田中市長とお話をされて、お金がかからずにまちのPRができるといったようなアイデア、今回の場合は架空の自治体との姉妹都市盟約の件ですけれども、そういった話などもお聞きして、ぜひそういったものを参考にしていただければ、今後さらに武蔵野市のコンテンツ産業、また、結局そういったものを目当てに例えばそのファンが訪れることで、地域でお金を使う地域振興、地域の活性化にも間違いなくつながっていくと私は思いますので、ぜひそういったことを前向きに進めていっていただきたいと思います。
また、そういったイベントなどは、先ほど御答弁の中にもありましたように、例えば商店の方とか地域の方もかなり積極的にアイデアを出しているかとは思いますので、そういったいろいろな実行委員会とかそうしたものが立ち上がった際には、ぜひ市としてもそれに積極的に支援をしていく、加わっていくような体制をとっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
続いて、あともう一つ、SNSのほうの再質問に行かせていただきます。いじめや悩みの相談ということで、来所した悩み相談の中にはいじめの相談はなかったけれども、学校の派遣相談員の方のほうには41件いじめの相談があったということで御答弁をいただいたと思います。また、全員面接を行ったりと、今後これ以上に相談をしやすい環境が必要とも教育長のほうからお話をいただきました。ということで、私は、今以上に相談をしやすい環境というのは、今ある環境からは想像もつかないような環境、要は子どもたちが日常的に使っているツール、SNSであったりとか、そうしたものが今後は不可欠になっていくと考えております。もちろん、こういった取り組みというのは独自で武蔵野市が構築することは非常に難しいと思いますし、お金もかかります。そういった部分では、今回はLINEという会社が長野県教育委員会とともにやった実績などの発表を行っておりますし、今後そういったSNSによるカウンセリングのための組織、先ほど壇上で申し上げましたが、全国SNSカウンセリング協議会も年内に立ち上げをするということになっておりますので、それに加わるか、加わらないかという話ではなくて、そうしたものが今後立ち上がった場合には、もし情報が積極的にとれるような協議会であればぜひ前向きにそうしたところから情報を取得して、できることならば、私としては子どもたちがSNSを使った相談を武蔵野市でもできるように最終的にはしていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
というのも、例えば人権相談の電話があるかと思うのですけれども、私は小学生の子に聞かれたことがあるのです。電話のかけ方がわからないと。ふだん電話を使わないのです。それで電話のかけ方を教えてあげたことがあります。逆に今の子どもたちは、スマートフォンとかパソコンを使った、そういったSNSのほうはもう生まれたときからのネイティブ、要はそういう世代なのです。ですから、もうこういったいじめ相談も新たな世代に向けた対応をしなければいけない局面に来ているのではないかと私は思っておりますので、先ほど教育長がおっしゃった、今以上に相談しやすい環境が必要、これはやはりこうしたSNSなどに目を向けていく必要があると思いますので、これはぜひ、後ろ向きな研究ではなく、前向きに進めていただきたいなと思います。
以上、ここまで再質問、お願いいたします。

◯市 長(松下玲子君)  藪原議員の再質問にお答えをいたします。
コンテンツ産業振興により積極的に取り組む姿勢はどうかということかと思いますが、コンテンツ産業というのは、私自身は非常に波及効果の高い産業であると思っています。例えば今月、11月23日には又吉さんが原作で武蔵野市の吉祥寺も舞台になっている映画の「火花」が公開されましたが、その「火花」の中には実際に吉祥寺の飲食店が名前もそのままで登場もしてきます。「火花」のファンの方、俳優さんのファンの方が映画を見て、あの俳優さんが飲食をしていた同じ場所に行ってみたいと吉祥寺を訪れていただく、そういう飲食店に足を運んでいただく可能性というのもあるわけですし、例えば漫画やアニメに登場した場所などをかたどったメニューをつくったり、そんな意味でいろいろと地域経済の振興や発展に結びつく波及効果の高い産業であるという認識を持っております。議員から御提案のありました、今後商店会だったり地域の団体がそうしたコンテンツ産業の振興のために何かイベントをするときの実行委員会にも加わってはどうかとの御要望もございましたので、ぜひ、市として携わる部分と民間の企業や事業者や商店会等の実際に行う部分を応援する部分、そのあたりをしっかりと整理しながらコンテンツ産業の振興に取り組んでいきたいと考えます。
以上です。

◯教育長(宮崎活志君)  藪原議員の再質問でございますが、SNSというような新たな子どもたちのコミュニケーション環境の中でそうしたいじめ相談といったものも受けることがいいのではないかということでございますが、おっしゃるとおり、現在の子どもたちというのはデジタルネイティブの世代でございまして、既にさまざまなデジタル機器のあるところで生まれているわけでございます。電話のかけ方を知らなくてもLINEは使えるというようなことをおっしゃっていましたけれども、そうした相談と、その相手ということでいいますと、クライアントに当たる子どもたちにとって最も話しやすい、伝えやすい環境にこちらが合わせていくというのは非常に大事なことだと思います。
ただし、今、藪原議員も、想像もつかなかったような環境というふうにおっしゃいましたけれども、実は現在のカウンセリングとかこういったものを担っていただいている方たちというのは、基本的にはこれまでの臨床心理という形での修学をされた方たちでございまして、これは名前の示すとおりに、心理学を身につけるとともにそれを臨床の経験の中で最も最適に相手のことを受け入れ、その解決を援助するということを勉強したわけでございます。LINEのような非常に新しいそういう環境の中で、実際に対面して、または音声、声を通じてというような形ではなくて、どうして相手を受け入れて、どうすれば間違いなく相手を支援、援助できるのかといったことの技法というのはまだ実は確立されていないと考えておりますので、このたびの長野県の実践であるとか、これからアプリケーションの会社が設立を考えていらっしゃるという全国SNSカウンセリング協議会、SNSでのカウンセリングというものをどう研究、協議していくかというところなどから発せられるいろいろな情報をこちらも受けとめていきたい、そういうことで先ほど情報を集め研究していきたいという言い方をしたわけでございますが、そういう方向で捉えていきたいと思います。
ただ、最初に申し上げたように、長野県は県教委として県単位での扱いでございますので、そこのスタッフが24時間体制になることは間違いありませんし、それをどのようにスマートフォンなどの環境からアクセスさせるようにしていけるかといった、そういう全体のシステムづくりなどを考えますと、今のところ、市単独でできるというところには至っていないなというふうに思っているところです。ただ、研究は続けたいと思います。

◯14番(藪原太郎君)  ありがとうございます。コンテンツ産業につきましては、御答弁いただきまして、それではよろしくお願いいたしますということであります。
あと、SNS、LINEなどを用いた子どもたちの相談についても、確かに大きく変わるときにはやはり慎重を期す必要もありますし、もちろん子どもたちの実際の相談を受けるのは先ほど御紹介があった臨床心理士であるとかきちんと勉強した人たちが当たる必要はあると私も思っておりますので、そうした人たちとうまく連携をして、今後新しい相談窓口としての可能性をしっかりと探っていただきたいと思います。これは要望としておきます。
続いて、吹奏楽クラブについて再質問をさせていただきます。課題のほうで、指導者不足や楽器不足、予算不足ということをお伺いいたしました。例えば子どもたちが一つの楽器を3人で使い回す、そうしたことも中にはあるかもしれません。これは一定程度は仕方のない部分かもしれませんが、例えばその楽団が大会に出るとき、楽器が足りなければ3人のうちの1人しか出られないとか、そういうことにもなりかねませんので。もちろんこれは、吹奏楽で使う金管楽器、木管楽器、打楽器、いろいろありますけれども、決して安いものではありませんので、今すぐ全部そろえてくれという話ではありませんが、今後おいおい、やはり特色ある教育活動ということで力を入れているのであれば、それを望む子どもたちがしっかりとそうした活動に取り組めるような環境を徐々に整えていっていただきたいなと思います。
あと、保護者の経済的負担についてですけれども、もちろんこれは、吹奏楽クラブに所属をする子ども、所属をしない子どもがおりますので、一定程度の公平性、何でもかんでも例えば公費で賄いますよと、そういう必要は私もないと思います。ただ、例えば、私が先ほど壇上で申し上げましたとおりに、本当に経済的理由で練習の成果を発揮するような晴れ舞台に参加ができない、そうした子どもが発生することはないようにお願いをしたい。それをどう定めるかというのは難しいことかもしれませんけれども、個別に対応していいのかわからないですけれども、場合によっては個別に対応してもいいと私は思うのです。努力が報われないということを経験するようなことはないようにしていただきたいと思いますが、それについてはいかがでしょうか。

◯教育長(宮崎活志君)  まず、吹奏楽はもちろん楽器などが必ず必要ですし、修繕も必ず必要になりますので、足りていない場合にはなるべくそろえていくようにという方向では努力したいと思います。
また、この間、実は武蔵野市において、特に小学校での吹奏楽教育がこんなふうにして展開しているというところには、市のほうから非常に財政的にもいろいろ支援していただいているということがあります。御理解いただいておりますので、今後ともいろいろお願いをしながら、また知恵を出しながらということで進めたいと思います。
それから、経済的負担でございますが、大変難しいのですが、公立学校としての教育を進めていますので、さっき藪原議員もお気遣いいただいたような、こういうことに参加していないお子さんとか、それから、中学校なんかでも部活動によっては非常に個人的な種目でも結構伸びていく場合もあったりしますので、いわゆる教育課程外の活動として行われるものについて、公と私の案分といいますか、負担分をどのように考えるかというのは大変難しいところもございますが、今おっしゃったような、可能な限り、ケース・バイ・ケースということもありますが、やはり何か基準はつくらなければいけないと思いますけれども、しかし、なるべく子どもの現実に寄り添って、それが実現できるような方向で考えていきたいとは思っております。ただ、ではこうしますと簡単に出せる問題ではないところがありまして、そういう努力はしたいということをお伝えしたいと思います。

◯14番(藪原太郎君)  わかりました。確かにこれは、吹奏楽をやっている子、やっていない子、公立学校としては公平にする必要があるとは考えています。ただ、これはもちろん、その上で、特色ある教育活動として市が力を入れているというスタンスですので、いろいろと今後も御支援のほうをしていただきたいということをお願いして、要望として終わりとさせていただきます。

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